梅雨も終わって、暑い夏になってきました。こんな時期に増えるのが皮膚の病気です。
そこで記事では犬の代表的な皮膚病である膿皮症に関して書いていこうと思います。
この記事では膿皮症って病院で言われたけどあんまりよく分からないって方に原因から治療までどんなことが必要なのかを書いています。
原因菌はブドウ球菌だ
膿皮症とは皮膚の常在菌であるブドウ球菌が過剰に増えてしまい皮膚の炎症を起こす病気です。
ブドウ球菌は犬だけでなく我々人の皮膚にもいる菌です。下の写真の丸い二つ並んだものが菌です。

なぜ、菌が過剰に増えてしまうかというと
- 夏場の高温多湿の環境や怪我、誤ったスキンケア、栄養の偏り
- 大元に別の病気があったり、例えばアトピーやホルモンの病気、腫瘍など
- 抗がん剤治療を受けてたり、免疫抑制剤の薬を飲んでいたりする場合
こういった原因があったりしますが、実際には原因が分からないことも多いです。

全部分かればいいんだけど、実際現場だと分からないことも多々あります。
症状はブツブツやかさぶたができる?
皮膚の見た目としては
- 皮膚の一部が赤くなる
- ブツブツやかさぶた、フケなどが出てきます
- 毛穴に感染が広がると虫に食われたように一部の毛が抜けます




こんな具合にブツブツやかさぶたができて病院に来る方が多いですね。
症状として痒みが出る場合もあります。
診断はブドウ球菌を見つける
膿皮症の診断としては見た目の状態と細胞診という検査で実施します。
細胞診という検査で皮膚の表面を調べていきます。
顕微鏡でブドウ球菌の存在や菌に対して集まってきた白血球がいるのかを調べます。
この時、他の感染症(皮膚糸状菌症や毛包中症)などもないか調べていきます。
※状況によりますが菌が見つからない場合もあります、その時は見た目から判断する場合もあります。

残念なことに菌が見つからなかったり、シャンプーした後だと落ちてしまっていることもあります。
治療は内側からと外側からで攻めていく
治療は内側(飲み薬)と外側(塗り薬)のコンビネーションで実施していきます。
飲み薬としては
- ブドウ球菌に効く抗生物質
- 痒みを抑える痒み止め
塗り薬としては
- スキンケアとして抗菌シャンプー
- 抗生物質の塗り薬や消毒薬
- 代表的なものとしてよく使われるシャンプーとして
- マラセブシャンプー
- ノルバサンシャンプー
軽度であれば外用薬のみでも治療できますが膿皮症が全身にある場合は飲み薬と外用薬の両方を使用します。
基本的には抗生物質と抗菌シャンプーが使われることが多いです。
なかなか治らない膿皮症は原因を探そう
上に書いた治療を実施して1ヶ月近く治らない、またはすぐ再発してしまう場合は基礎疾患があることが多いです。
治らない背景に別の病気が隠れてないか見ていく必要があります。
代表的なものとしてアトピー性皮膚炎やホルモンの病気、腫瘍などがあります。
血液検査やレントゲン、超音波検査などで全体的に見ていく必要があります。
また他にも抗生物質が原因菌であるブドウ球菌に効かなくなることがあります。
ブドウ球菌が抗生物質に耐性を持っていることになり、抗生剤をいくら使用しても効果はありません。
この場合はどんな抗生物質が効くのかを調べる検査(細菌培養検査や感受性試験)をしてその子にあった抗生物質を使用します。←これすごく大事です
※最近では耐性菌(抗生物質が効きにくい菌)が増えている傾向にあるため最初から培養検査をする病院も増えています。但し検査費用(安くはない)がかかってしまうため培養検査はせずに効果があるとされる抗生物質を使用することも多いです。
人間の方では薬剤耐性菌が問題になって年々亡くなる方が増加傾向にあります。動物医療でも大事なことです。

治らない、繰り返してしまう場合はしっかり検査してから治療に入ったほうが結果として治るのが早かったりしますので、しっかり検査するのは大事です。
健康な皮膚を維持していこう
膿皮症が治った後に必要なこと
- 何でなったのかが分かるなら生活環境の改善していこう
- 基礎疾患があったならその治療をしていくこと
- 皮膚が弱いならスキンケアやフードでしっかり予防していきましょう
特にスキンケアは大事で皮膚を整え感染症の予防になります。具体的なスキンケアは長くなるので別の記事にて書こうと思います。
まとめ
- 膿皮症の原因菌はブドウ球菌という皮膚の常在菌でその菌が増えた原因があるはず
- 治療は飲み薬と外用薬の2本立て
- なかなか治らない時は原因があるはずなのでしっかり調べてもらう
なかなか治らない頑固な膿皮症で悩まれている飼い主さんたくさんいると思います。少しでもこの記事が役に立っていただければ幸いです。
それでは今日も良きペットライフを!
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